【セカツクスポンサーインタビュー 第11弾】表現も仕事も、本気で向き合う。俳優×営業×演出家・永島さんのリアル

こんにちは!採用担当の保科です。
セカツクは芸能関係者を支援する取り組みの一環として、演劇団体のスポンサー事業を行っています。
「人を楽しませ、感動させる」
そんな表現者である役者さんや劇団関係者の皆様を応援したいという思いと、「変わりたい人が、変わり続けられる会社で在る」という当社のビジョンとのシナジーから始まった取り組みです。
俳優・声優・芸人など、多くの夢追い人が自分の可能性を信じて舞台に立つ姿に、私たちは深く共感しています!
今回は、実際に演劇業界の現場で活躍している皆様が何を考え、どのような思いでセカツクと関わってくださっているのか、インタビューを行いました。
第十一弾は、殺陣・アクションを武器に、観客の感情を揺さぶる演劇を追求し続ける創作団体「High-Card」の主宰、永島真之介さんです。
永島さんは、15歳で芸能界入りし、映像作品に出演、恩師との出会いから本格的に演劇の世界へ。アクションを活かした殺陣や演出、演技指導を通じて、自らの表現領域を広げてきました。
今回は、そんな脚本・演出・出演をすべて担いながらも常に挑戦を続ける永島さんに演劇への想いを語っていただきました!
ぜひ、最後までご覧ください!
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セカツクのスポンサー事業詳細
芸能関係者支援についての代表インタビュー
―本日はよろしくお願いいたします。まず、演劇の世界に入ったきっかけを教えてください。
中学生の頃に地元の美容室でカットモデルをやったことがきっかけで、表現の世界に興味を持ちました。テレビでは金八先生や特撮ヒーローのような作品が大好きで、「自分もああいう作品に出たい」と思ってテアトルアカデミーに入ったんです。
最初は子役なので習い事のような感覚でいたんですが、段々物心がつくようになって、18歳くらいの時に恩師である方と出会いました。そこで舞台の面白さ、厳しさ、そして“生の手応え”に魅了されていきましたね。
―そこから舞台に本格的にシフトしていったんですね。
はい。恩師の主宰する劇団に劇団員として参加していました。様々な舞台に出演しながら、芝居の基礎や演出の哲学を学びましたね。でもやっぱり、もう時効だと思うので言っちゃうんですが、なかなか生活が難しい業界ということもあって(笑)僕が欲しい分のお金を1ヵ月でもらうにはどんなお仕事をしなければならないんだろうとぼんやり考え始めたんですよね。そこで25歳のタイミングで一旦演劇から離れて会社員になりました。第二のキャリアですね。
―その第二のキャリアから団体設立までにはどのような経緯があったのですか。
実際に会社員もやっていたんですけど、その後も雇われで演出など色々やっていて、大きなきっかけとしては、一つ結構大変な現場があったんですよ。「気づいたらほぼ全部一人でやっているじゃん!」みたいな。
そこで、これ自分でできるな、やっちゃおうかなと思って団体を立ち上げました。基本的には僕が主体ですが、今は所属メンバーみたいな仲間や毎回出てくれるような仲間も増えてくれて。今は運営チームはだいたい6人くらいで動いています。出演者は常連が12~13人、新しく参加してくれる方が10人ほど加わって毎回“わっと”盛り上がる感じですね。
ただ、キャスティングはオーディションではなく、“紹介制”が基本です。というのも、演劇業界って実は男女比が3:7で女性が多く、うちの団体は殺陣シーンなどもあって男性出演者が多く必要なんです。でもオーディションを開くと女性応募者に偏る傾向が強く、必要なバランスが取りにくい。
だからこそ、信頼できる関係者からの紹介で“この人なら合うだろう”という方にお願いするほうが、結果的にお互いにとっていい形になることが多いんです。
―「High-Card」のコンセプトを教えてください。
僕自身、昔から仮面ライダーのようなヒーローものが大好きで、“いつか作る側になりたい”と思っていたんですよ。結局、学んできたことや経験が自然と舞台寄りだったこともあって、自分で舞台作品をつくるようになりました。
うちの舞台はアクションが多めで、2時間の公演のうち1時間はずっとアクションをしていることもあるほどで。そうしたスタイルのなかに、自分の“好き”がコンセプトとして自然に乗っかってきている感覚があります。
あと僕、いったん好きになったものを手放さない性格で、どんどん積み重なっていくんですよ。”上書き保存”じゃなくて、”名前をつけて保存”タイプで(笑)仲間も同じで、この人と一緒にやりたいという人がどんどん増えていく。でも全員が毎回集まれるわけではないからこそ、タイミングを大切にしながら、そのときにできる最高のものをつくっている、という感覚ですね。

創作団体High-Cardのイメージデザイン
―仲間と作品をつくるうえで、意識している部分を教えてください。
そうですね……“興味を持ちすぎないこと”ですかね。もちろん仲間には愛情も愛着もあります。でも、そこに自分の勝手な期待を乗せすぎてしまうと、それはもう“その人のため”ではなく“自分のため”になってしまう。だからこそ、“あなたはどうなりたいの?”“何がしたいの?”というところからスタートします。そのうえで、“だったらこれを一緒にやってみない?”と声をかけるようにしています。
舞台づくりって、ある意味、自分の理想に向かって努力し続けることだと思うんです。だからこそ、誰かに何かを強要することはしたくなくて、自分が本気でやりたいと思えることを、同じ熱量で一緒に走ってくれる人たちとやりたいという気持ちが強いです。
―団体の雰囲気はどんな感じですか?
楽屋のほうが面白いかもしれません(笑)。本当に和気あいあいとしていて、みんな仲がいいんです。
たとえば直近の舞台は、ゴールデンウィーク中に本番だったんですけど、その1週間前からずっと同じ施設を借りて合宿のような形で過ごしました。高校の部活みたいな、ちょっと懐かしい気持ちになって。あれはあれでいい時間でしたね。
ご飯も出していて、夜は出番ごとの動きが違うので一斉には食べられないんですが、ケータリングやお菓子、カップ麺などを自由に取れるようにして、元気の源になるように工夫しました。いわゆる福利厚生に近いような形ですね。
今回初めて、セットや楽曲ではなく“人にお金を使う”というテーマを試したんです。舞台は人がつくるものだから、こういう投資も必要だなと実感しました。
―楽しそうな雰囲気で素敵ですね。
僕ら自身が楽しんでいなかったら、お客さんが楽しめるはずないと思っていて。舞台ってお金を払って観に来てくれるものなので、観終わったあとに暗い気持ちになるなんて絶対に嫌なんですよ。
“身内ウケ”ってネガティブに言われることもありますけど、そもそも身内すら笑ってくれないものは、その先にいるお客さんも絶対に笑えないと思うんです。まずは目の前の仲間=最初の観客を楽しませること。それができて初めて、舞台として成立するんじゃないかと思っています。

永島さんが所属メンバーとわきあいあいと過ごす様子
―会社員も経験しているなかで、苦労した経験や、転機になった出来事はありますか?
一番大きな壁だったのは、やはりコロナ禍ですね。ちょうど感染拡大の直前に公演を打っていて、その後しばらく活動が止まりました。再開しようとした頃も、前の3列はフェイスシールド必須かも…みたいな、前例のない対策ばかりで。正直、精神的にも運営的にもかなり厳しかったです。
そんな中でも成長を感じたのは、“助成金申請”の部分ですね。行政を通さず自分たちだけで申請を行い、無事に採択されました。2回目以降は所属メンバーにもやり方を教えて任せることで、チーム全体の実務力も上がった実感があります。“演劇だけやっていればなんとかなる”という考え方は通用しない時代だからこそ、社会的な知識や経験も積んでおくことが本当に大切だと思います。このタイミングで、仲間に啓蒙できたのはすごくよかったです。一般的にいう社会に出たことが無い人がどうしても多い業界にはなるので、その部分も一緒に学んでもらえたらなという想いが強いですね。
―永島さん自身は現在どんな業務をやっていらっしゃるのでしょうか。
団体の内容としては脚本・演出・ステージング・告知映像・映像編集などを一通り全部やりつつ、実は、がっつりではないんですけど業務委託的な感じで今も会社員を並行してやっていて。それも、セカツクさんと同じく営業代行を(笑)。たとえばスマートフォン導入の提案をしていたり、リフォームの営業をしたり・・・。業務量としては多いですが、僕はショートスリーパーなので稼働時間が長いようなイメージですね(笑)
団体も営業も、根っこにある考え方は同じだと思っていて、“良いものは売れる”という信念をもって、売り方を考える。そして、自分でも触れて、納得してから伝えるようにしています。舞台も同じで、観てもらう前にまず自分たちが“これを届けたい”と思える作品でなければ意味がないと思っています。営業もセルフプロデュースも自己研鑽もやらなきゃいけない、俳優ってすごい大変な仕事だなと思います(笑)

指導中の永島さん
―チケット販売やメンバー管理にも営業視点を取り入れているんですね。
そうですね。“数を打たなければ成果は出ない”という営業の基本は、舞台にもそのまま通じると思っています。ノウハウの部分でいうと、たとえば段階的にチケットを販売しているのも戦略のひとつです。
具体的な施策としては数字に追われすぎないようにしながら、週ごとの販売目標を立てて、ワンオンワンの面談を月1回やるようにしています。“何に困ってるか”“何を目指してるか”を言語化して共有できると、ただ売るだけじゃなく成長にもつながるので。
あとは、みんなが演技だけに集中していると、視野が狭くなることもあるので、“広い世界もあるよ”というのは、機会を見て伝えるようにしています。ただ、押し付けじゃなくて、その人のタイミングや関心に合わせて話すようにはしていますね。
冷たく聞こえるかもしれませんが、これは団体全体のためでもあり、本人の成長のためでもあります。
―弊社では、芸能や舞台関係の方が安心して働けるアルバイト環境づくりを目指しています。こうした取り組みをどう受け止めていますか?
それを聞いて“すごくいいな”と思いました。芸能の世界って、「夢を追え」とは言っても、生活の基盤がないと続けられないじゃないですか。なのでそういう支援があることで、パフォーマンスに集中できる人は確実に増えると思いますし、若い頃の自分がその環境に出会えていたら、きっとすごく嬉しかっただろうなって思います。
僕自身、“演劇に関わるなら、まずしっかり稼いでほしい”という気持ちが強いんです。生活が不安定だと、どうしても表現の幅が狭まってしまうので。
特に、コールセンターの仕事って、相手のニーズを読み取って言葉で表現するという、まさに役者や演出家に通じるスキルが求められる仕事なので、表現力や対応力を磨ける現場で経験を積めるのは、俳優にとっても演出家にとってもプラスしかないと思います。個人事業主として生きていく中で、「表現も、仕事も、両方に責任を持って続けていく」ことの大切さはずっと感じてきたので、セカツクさんの取り組みには本当に共感します。“もし演劇じゃない道を選んでいたら、自分もそういう事業をやっていたかもしれないな”と、素直に思いました。
―弊社がスポンサーとして関わらせていただくなかで、団体として感じたメリットはありますか?
はい。正直なところをお伝えすると、“1社スポンサーがついている”という事実は、次の支援を得るための信頼材料としてとても大きいんです。営業として300社近くにDMや電話でアプローチしましたが、やはり“既に支援している企業がある”と伝えると、反応がまったく違くて。それが“ちゃんとした活動をしている団体なんだな”と見てもらえるきっかけになるんです。
これは少し助成金と似ていて、“国の支援を受けている団体”というだけで、周囲の見方が変わるじゃないですか。それと同じように、“企業がスポンサーとして関わっている”という事実は、民間における信用の証明になると思っています。
もちろん金銭的な支援だけでなく、“この活動に共感してくれる企業がいる”ということそのものが、大きな心の支えにもなっています。
―15歳からこの業界に携わり続けていらっしゃいますが、永島さんの“原動力”はどこにあるのでしょうか?
うーん、難しい質問ですね……。でも、よく考えると、“お腹が空いたらご飯を食べる”のと同じ感覚かもしれません。
演劇を続けることに、明確な理由って実はあまりないんです。楽しいから、成長できるから、という言葉では収まりきらない。気がつけば、やめるタイミングを逃したままここまで来ていて・・・。でも、それってつまり、自分にとって“当たり前の行為”になってるんだろうなと思います。
だからこれからも、呼吸をするように、食事をするように、舞台に関わっていく気がしています。たぶん、もう“ライフワーク”なんでしょうね。理由はないけど、やめない。むしろ、やめる必要がない。それが自分にとっての“演劇”なのかもしれません。

舞台上の永島さん
―現在の永島さんの目標について教えてください。
はい。実は2023年以降、“ワンステージ100人以上収容できる劇場での公演”を軸に活動を展開していくと決めていて、少しずつその実現に向けて動いています。
最終的に目指しているのは、池袋の“東京芸術劇場”です。昔、先輩に連れられてその大舞台に立たせてもらった経験があって、あれは本当に忘れられない瞬間でした。でも、自分たちの団体でその劇場を借りようと思うと、やっぱりものすごくハードルが高いんですよね。だからこそ、今一緒にやっている仲間たちをあの舞台に連れて行って、“あの場所で演劇をやる”という体験を共有したい。それが一つの大きな夢です。
ただ、いきなりそこを目指すと心が折れるので、今は“100人の動員を満席にする”、“次は150人”、“200人に挑戦”というように、段階的に目標を設定しています。毎公演ごとに“何を目指すか”をチームで話し合いながら、動員や満足度など、数値で見える成果を大切にしています。
もちろん、コロナ禍での停滞や、配信や倍速視聴などの観劇文化の変化もあって、舞台に足を運ばなくても楽しめるコンテンツが増えた影響もあり、決して簡単な道ではないと感じています。でも、だからこそ“生の舞台の価値”をどう伝えるか。そこを大事にしながら、これからも一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
―最後に今後の公演予定を教えてください。
創作団体High-Cardとしては、来年2026年1月に公演を予定しています。
実はこの作品、10年前に僕が初めて書いた脚本なんです。それを“10周年イヤー”のスタートとして、リメイクしてもう一度上演しようと思っていて。正直、今読むとちょっと恥ずかしい部分もあるんですけど(笑)。当時の想いや、そこからの10年間の積み重ねを込めた“記念公演”にできたらと考えています。
作品のテーマは、僕が学生時代に勉強していた“幕末”です。新選組や坂本龍馬といった歴史上の人物も登場しますが、解釈や世界観はあえて自由にアレンジしています。いわば“幕末スピンオフ”のような感覚で、歴史ものに馴染みのない方でも楽しんでもらえる作品です。
劇場などの詳細は現在最終調整中ですが、年始に向けて情報も順次公開予定ですので、ぜひ楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです!

15歳で表現の世界に飛び込み、演じる側から創る側へ。演劇だけにとどまらず、営業やマネジメントの視点も取り入れながら、「好き」を積み重ね、「仲間」とともに前進してきた永島さん。
「お腹が空いたらご飯を食べるように、演劇を続けていく。」
その言葉のなかに、確固たる情熱と覚悟が宿っています。
仲間と共に「今できる最高」を更新し続けるハイカードさんの挑戦を、セカツクも全力で応援していきます!
創作団体High-Cardさんの情報はこちらから
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永島真之介 2027年に芸術劇場へ (@shin19870205) / X
芸能活動と並行してアルバイト・正社員として働きながら東京で夢を追う方々、そして「転職してでも夢を諦めたくない」という方の力になれるよう、セカツクは今後もシフト自由など柔軟な働き方を含めた多様な仕事の形を支援していきます。


